Acheron Inc. / Logo design

 

明石に住みながらフリーのグラフィックデザイナーをやってる三木章弘です。今回は東京の映像制作会社Acheron Inc.さんのロゴデザインリニューアルをさせてもらったのでその話を。

Acheron.Inc/アケロン株式会社
WebCM・MVの中でも実写をメインに、企画から編集まで要望に応じた作品と体制を提案し実現させる映像制作会社。http://acheron.jp/

今回リニューアルしたロゴ

左が旧ロゴです。ロゴマーク部分(船)は決まっているのですが、ロゴタイプ部分(文字)は特に決まっておらず、都度付け加えているという感じとのこと。2018年のリール公開に合わせてロゴをリニューアルしたいという話でした。

リニューアルしたい理由としては
①ロゴマークとロゴタイプの最適なバランスが見つけられていない
②折り紙の「騙し船」をイメージしたコンセプトは気に入っているが、+アルファ何か引っかかるものが欲しい
③正方形と合わせて横型のロゴも作成したい

とう3点。

ということで「騙し船」は維持しつつ、印象を大きく変えることなく、かつロゴの完成度とさりげないギミックを盛り込む狙いで作成しました。

 

具体的に行った作業

最終デザインに対して行ったのは以下の4点。
①「騙し船」の印象を崩さず、ロゴとしてのクオリティアップとして折り紙のディテールを盛り込む
②「騙し船」のギミックである「折り返す」行為を想像させる点線
③ロゴタイプの一部をカットすることで、折り返したときにできる形を組み込む
④ロゴマークとロゴタイプのボリュームバランス調整

②と③がプラスアルファの引っかかる部分です。

③に関しては画像の「detail_1」を見てもらうとわかりやすいかと思います。折り返した時の船の先端が文字の空きスペースにハマるようになっているという仕掛けです。図の空白部分を別の形に見せるといういわゆる「ネガティブスペース」を活用したテクニックです。

「Acheron/アケロン」という社名の語源はギリシャ神話の「アケローン川」に由来しており、「嘆きの川」「苦悩の川」と訳されます。一見ネガティブな印象ですが「その川を超えていく。ネガティブな印象も作るものの良さで覆したい」というクライアントさんの意志もあり、このネガティブスペースを用いる案は制作の初期段階から個人的に使いたいギミックでした。

「detail_2」は細かくてちょっとわかりづらいんですが… 元のデザインの時に船の中央に向かって縦横斜めの線が集中線となってしまい、意図せず目がいく、気になる部分になっていました。斜めの線を折り紙のディテールとして表現する+縦横の線も中心に向かって少ーしだけ細くしています。(拡大すると見える黒のフチにビミョーに見えるピンクが元の太さです…)

こういった細かい処理も含めて、ロゴ全体がまとまる一体感を作り上げていきます。

制作過程について

今回依頼いただいた「Acheron Inc.」は大学卒業後に知り合った友人の会社でもあり、2回の提案で3〜4案ずつ出し、あぁでもないこうでもないと相談しながら進めた形になります。

1案だけでスパッと決めるデザイナーさんもいるとは思いますが、個人的にはデザインを作っている側も「どういうところが気になる」「ここがまだ迷ってる部分ではあるが、魅力のキーになると思う」といった内容を、腹を割りながら話し合いつつ進められる関係性がいいと考えています。

デザイナーは「目的に対してこういう形が考えられる」というビジュアルを提示し、クライアントさんにはその印象が目的に合致しているか判断してもらう。していなければどう合致していないと感じるのか、といったことを引き出せるように努めています。

それはデザイナー本人も同じで、作ってみては「あってんのか?どうなんや?」と、第三者視点を持ちながら「作る/判断する」を繰り返す流れ。なので出せるレベルのもので提案していないものも含めると今回はこのぐらい作っていました↓

(まぁここに出せない欠片みたいなのもたくさんあるんですが…)

クライアントさんのタイプによってはそういうやり方じゃない方がいいところもあるかもですが、今回はそういう感じで進めました。

ということで今回は「Acheron Inc.」さんのロゴデザインリニューアルの話でした!
ロゴデザインに関するご相談などは以下までお願いします。

三木章弘
info@akihiromiki.com

Skills: -Graphic design, Logo